1話目

3/3
前へ
/21ページ
次へ
「お前今アルバイト生活だろ、教員免許持ってんのにもったいない」 そうだ、確かに教員免許はもっている。 が、今年希望した私立高校の採用試験に見事落ちてしまったのだ。 見た目か。このつり目が悪かったのか。 「いや、まあ、ありがたい話なんだろうけど‥、」 「けど、?」 「…‥‥‥」 正直俺にとって、すごく、すごくありがたい話だ。 採用試験に落ちてしまい、今からでは他の学校も中々難しいだろう。 しかし、アルバイトで何とかつなげている今、来年こそはと意気込み努力する位には、教師をしたいと思っているのだ。 「どうする」 答えは決まっている 「やる。是非やらせてください」 (おお、そうか!よかった!ここで渋ったらどうしてやろうかと) (ああ、でも書類とか諸々は‥‥‥‥えっ)
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加