第1章 ログフォースの本質②~ 優真の心情~

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「うー……優真…遅い………」 早朝、留奈は食堂にて優真が来るのを待っていた。 珍しく髪をツインテールに縛り、真っ白なワンピースに身を包む姿はまるでこれからデートの様だ。 それも前日、夜の事… 留奈が優真に相談を持ちかけた事から始まる。 「えっ…………。 率直に言うとね………。 地味…かなぁ………」 「やっぱりぃー!?」 ゴスロリのファッション雑誌を見て、薄々気づいてはいた。 だが、率直に言われると心の底がズキンと痛む。 ショックと恥ずかしさの余り、枕に顔をうずめ、足をバタつかせる留奈。 〝このままじゃ、沖田さんに嫌われちゃう…〟 そんな思いが気持ちをどんどん焦らせてしまっていた。 「あうー!!」 「あっ!?でもねっ!! 私の格好も十分地味だと思うの…」 とフォローしてくれている様だが、留奈の気持ちは全く晴れない。 だが、死神と呼ばれていた頃と違い、今の留奈は前向きだ。 ふと良い案が浮かび、優真に持ちかけた。 「………。 なら………。一緒に……見に行く?」 枕をギュッと抱きしめ、顔を半分隠した状態で優真を見つめてみる。 けして、あざといわけじゃない。 純粋に誘うのが恥ずかしいのだ。 だが優真にとって、効果覿面だったようだ。 真っ白な頬を真っ赤に染め、こちらをじーっと見つめている。 「うっ!?うん……。 行こう!明日……朝から見に行こう!!」 こうして、二人でブティックに行く事になったのだが…。 優真がなかなか来ない。 「うー…遅い……」 少し不貞腐れながらも留奈は優真が来るのを待っていた。
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