第1章 ログフォースの本質②~ 優真の心情~

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「あっ。リーダー! 行って来ます!!!」 「留奈!! 出かけるのは言いけど殺しちゃダメよ! 」 「………。わかっている。」 「大丈夫ですよぉー。 私がーー。見張ってますからぁぁぁぁ。」 ギルドの出入り口階段付近で、由奈に挨拶を交わし、出口を飛び出す。 武器を持たずに走る留奈の体力とスピードは年相応の平均。 けして早いわけでもなく、持続するわけでもない。 その為か、ギルドを出てすぐの場所で息を切らし立ち止まる。 「ハァハァ……。」 「ハァハァ……。 ねぇ……。」 「ハァハァ……。ん?」 「ハァハァ……。能力……使わないの?ハァハァ……」 「ハァハァ……。うん……今日は……使わない……。 折角のお出かけ……だし……。」 何かけどられそうな気がして、優真と目を合わせる事が出来ない。 初めて誰かと行く調達。 〝できれば少しでも楽しい時間を長く感じていたい〟 そういった気持ちから、能力を使うことをためらっていた。 「じゃあ…ちょっとだけ。 内気功かけておくね。」 優真の手が、留奈の背中をそっと摩る。 すると、何やら暖かいものが体に流れ込んできて、体が軽くなって行くのを感じる。 「………。う!? すごーい!!体が軽いよ!!」 「でしょ?留奈お姉ちゃんの体力を底上げ出来る様に気をいじったの。」 2、3回飛び跳ね、くるっと回ると照れ恥ずかしそうに口を濁す。 「優真。…えーと…その…ありがとう…」
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