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ちょいちょいと松永が吹っ掛けてくる言葉ひとつひとつが、何かを言いたそうなのは感じてたけど、聞く気がしないから不思議
余計な事は、頭に入らない
要らないものは、自然とはじいてしまう
目の前にある業務について、しばらくしたら――内線コール
｢営業二課、市川です｣
｢あ、イチ。ちょっといいか｣
表示された内線の番号
その番号の主が、そう言った
｢お疲れ様です、内線、すみませんでした、席に居なくて｣
｢こっち、これる？｣
こっち、って
そっち、っすよね
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