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ふっ、
「ふざけんなあ!!哲太!!スケベ!下ろせバカ!」
「やだね、次ヒップ測定」
あたしの太腿の下に回した手が、気のせいじゃなくもそっと動いて。
「!!」
もうっ!!
あたしは哲太の襟首に、ガブって本気で歯を突き立てた。
「痛てえええ!!」
叫んで、はずみでよろけた哲太からあたしは飛び降りた。
数秒絶句して、首の後ろに手をやってしゃがみ込む哲太。
「……おま、本気で噛むか!?普通っ」
「うるさいっ!!バカ!!」
真っ赤になって捨て台詞投げつけて、すっかり元に戻った足をドスドス言わせながら、門の方向け歩き出した。
明枝おばちゃん。
残念ながら、
哲太は動物以下でした。
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