#17 月下の誓い

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どうでもいいか。 妹分と、その彼氏のキスシーンなんて。 頭の中がぐるぐるする。 だからって。 どう思うの? なんて聞けるわけない。 フッと零した溜息を聞かれたのか、哲太が鼻歌を止めた。 「……みは。もっとちゃんとくっつけ。振り落とされるぞ」 哲太が少し振り返って、柔らかい声で促してきた。 振り落とすようなスピードじゃないじゃん……全然。 「やだ。どーせまたギリギリBカップって笑う気でしょ」 「…バレたか」 ムカつく。 誤魔化されて、はぐらかされてる気になる。 「言っとくけどね。……あたし、中2の時点でちゃんと正真正銘Bカップありましたからっ」 棘のある声で言うと、クスクス笑う哲太。
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