#17 月下の誓い

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「心配性だなー。じゃあ……万に一つで優勝しちまったら」 考えながら、ゆらっと宙を踊った、丸い茶色の瞳が。 くるりとあたしを見て、そして言った。 「そん時はまた、麻酔してやる」 っ!? ま、麻酔っ って……! 頭の中でその意味を辿り、カッと頬が温度を上げた。 悟られないように、慌てて背けて。 「な、……そ、そんなの全然意味ないじゃん!!」 「なんで。……いいだろ?先に俺とすれば」 にやりとおよそ不謹慎に笑う哲太に、 「哲太のバカ!!」 って、真っ赤になってどなってた。 「約束な」 「嫌!バカ哲!」 クスクス言ってる哲太の腕を突き放して、身体を起こした。
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