#17 月下の誓い

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◇ 深夜にふと、目が覚めた。 暗がりの中、白い天井にぼんやり焦点を合わせる。 いつもはあんまり、目、覚まさない方なのに。 ふうっと溜息を吐いて、もそもそっとベッドの上の身体を起こした。 やっぱりあたし、かなり緊張してるのかも。 枕元に置いたスマホで時間を確かめた。 3時過ぎ……か。 メッセージアプリを開いて、最後に来た佐久田くんのトークを眺めた。 『明日はとりあえず、一勝決めるゼ!』 …… 哲太のいない、城英高校男子バスケ部。 哲太が去ってから、一度もタイトルを手にしていない、城英高校男子バスケ部。 試合が終わるたび、 『やっぱ百瀬がいないとダメか、うちは』 って小声で呟いてた、亀井監督。 佐久田くんはずっと、悔しい想いをしてきたんだろうな。
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