#24 Last battle of wolf ...

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文化祭が終わり、季節が晩秋へと移ろいはじめる。 リハトレ帰りのある晩、22時過ぎ。 俺は電話で佐久をカフェに呼び出した。 既に指定校推薦枠を確保し、校内推薦も難なくパスしていた佐久は、私服姿で眠い目をこすりながらのんびりとカフェに現れた。 「よお」 不機嫌そうにつぶやく佐久は、だるそうに俺の向かいに座った。 「悪いな。……こんな時間呼び出して」 俺は苦笑して詫びると、見計らって買っておいたカフェラテを佐久の前に差し出した。 「モモからのおごりとか。……気持ち悪っ」 うへ、と眉を顰め、それでもにやりとすると佐久はそれを一口すすった。 「別に電話でもよかったんだけど長くなりそうだったし…隣でみはが聞き耳立ててそうだから」 「なあ……それノロケか?」 眉間に縦皺を一本刻んだ佐久に、まあ聞けって、と嗜めてから。 俺は表情を引き締めた。
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