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彼の身体を目にする度に、自分の中が疼く。既に、期待している。 長身の彼が膝を折り、壁に手をついて、僕にキスをする。 寄り添い、触れ合うと、解る。 自分が、いちばん欲しいもの。 「……っ、ん」 口の端から、唾液が伝う。 全て口に含み切れないのはいつものことで、それでも必死で舌を絡めた。 彼が指先でそっと頬に触れ、顔を上げさせる。 「無理、しなくていい」 首を横に振って、ベッドに腰掛ける彼への奉仕を再開しようとすると。 「……ぁ」 強制的に、口の中にあったものを取り上げられた。
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