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逆らえずに瞼を開けると、にこりと微笑まれる。大人しく彼を見つめながら、先端を舐めていると。
「ん、……」
頭上から零れ落ちた息が、色っぽくて。
彼も感じているんだと思った瞬間、身体中に痺れが走った。
「……いい顔」
まずいな、と僕は思う。反応し始めた下肢に気付かれたくなくて、動悸が激しくなっていく。
「ぁ、……っ、ふ」
口に含んでも、さっきよりは苦しくない。
最初から順を追って、丁寧にすればよかったと思うのに。焦って上手くできないことの方が多い。
数え切れないくらい身体を重ねてきたのに、どうしてこんなにも。
彼を欲しがってしまうんだろう。
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