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一旦口を離すと、とろりとした液体が糸を引く。今まで口にしていたものについてより一層意識してしまって、息を呑むと。 「……あ、っ」 軽々抱き上げられ、お姫様だっこみたいな形で、彼の膝の上に乗せられた。 「……?」 感じたか、と彼が訊く。 視線が自分の発情した箇所に向けられていて、僕は唇を噛み締めた。 「口でするの、よかった?」 人の悪い追及に、じわっと涙が滲む。 ちゅ、と目尻に口付けてから。 彼は片手だけで、器用に僕のジーンズのホックを外した。 「や、ぁ……っ」 すぐにファスナーも引き下ろされ、下着が露にされる。 下着越しに見ても、それが反応していることは明らかだった。
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