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「お、そろそろ時間ギリギリだな」
「そうですね、歩いても間に合いはしますけどギリギリというのも嫌ですし、走りますか」
そう言う2人の足元に薄っすら光が纏い、爆発的な加速であっという間に学校までかけていく。
軽く走っているように見えるにもかかわらず、そのスピードは一般的な成人男性が全力疾走するのより遥かに速いだろう。
「おっはよー……ってあれ?誰もいないな」
「それはそうでしょう。今日は模擬戦の日ですから、みんな闘技場だと思いますよ」
元気よく教室に駆け込んできたセキは、教室内に誰もいいないのを疑問に思うが、シロは鞄などを自分の机に置くとそう答えた。
「え?まじか、すっかり忘れてた。急がないとやばいんじゃね?」
「大丈夫だと思いますよ。あと10分はありますし……では行きましょうか」
鞄の中から必要なものを取り出して手に持ったシロがそう言うと、セキは慌てて自分も準備を終え、2人は教室から出て行った。
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