第1章

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なんとかギリギリ闘技場に間に合った2人は、慣れたように中央にあるステージの近くまで歩いていく。 このステージで模擬戦が行われるのだが、その前に今日行われる模擬戦の組み合わせが発表されるのだ。 ちなみに、模擬戦などを行う都合なども考えてか、一クラスは10人前後と少数であり、虹色学園には一学年3クラスしかない。 まさに選ばれたものしか入れない学校なのだ。 「さてと、今日は誰と当たるかなー?シロ以外だといいけどな」 「それはお互い様ですよ。セキと戦うのは疲れますから」 組み合わせの発表を待っている2人は割と落ち着いた様子で談笑しているが、その近くで2人と同じように立っている人達の表情は緊張しているのか少しかたい。 それには訳があり、この模擬戦は一週間に一度行われるのだが、模擬戦の対戦成績などは学園からの順位に大きく影響する。 そのため、2人以外の生徒達は緊張しているわけだが、シロとセキの2人は成績的に緊張する必要性がないのだ。 虹色学園2年生の首席はセキであり、シロも上位5位以内に顔を出している程度には好成績なのだ。 「では、今日の組み合わせを発表する」 談笑していた2人だが、ステージの上に立つ1人の教師の声に口を閉ざして次の言葉を待つ。
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