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熱湯によってひりひりするお尻を我慢しながら服を着る。
押すなよの人も毎回こんな感じなのかな…
だとしたら毎回笑っててごめんなさい、二度と笑いません。
こんな時治癒魔法が使えればなぁ…
ぱぱっと、こうぱぱっと直せるのになぁ。
これからの練習次第と言うことで、さっそく本を読んでいこう。
まずは初歩魔術。
魔力を感じる所から。
敏感になればいいって事は硬くなればいいのかな。
無論冗談だけど。
まずは頸動脈に触れて血流を意識する。
これが全身に流れていると意識しながらそこに流れる異物を見つける。
全身を巡る血流の中に魔力が有ると書いては有るけど、もちろん見つかるわけがないよね。
だって血液を意識なんて出来る訳がないんだから。
だったら何か動作を付ければどうだろう。
なんとなく血を外に出すイメージを手の先に向けると、そこだけ視界がぼやけて見える。
気がする。
これが魔力なのかもしれない。
風のない部屋で紙が捲れ、黒髪が揺らぐ。
間違いなくこれが魔力だ。
「魔法を使うことが出来る…」
一種の感動に涙しそうになるもののぐっと堪えて体内に戻すイメージをしてみる。
揺らいでいた髪は元の場所に収まり風に捲られていた初級魔術書は有るページで止まっていた。
~気配を消し姿を知覚しにくくする魔法~
これが神の導きか…!
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