終章

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いつもの朝。 いつもの教室。 いつもの授業風景。 怠惰に過ごし続けたいつもの学校。 なんら変わる事の無い、永遠に続くと思っていた日常。 それは唐突に始まり、唐突に終わりを迎えた。 彼女を始まりに、世界が切り替わる。 光り輝いて見えた彼女の黒髪は金へと代わり、それは次第に周りに広がる。 いつも教室の後ろから眺めていた級友達の黒髪が今では色鮮やかな緑や赤、中にはピンク等、目に痛い色へと変貌していた。 その中で唯一ボクだけは変わらなかった。 教壇に立つ教師は戦国時代の授業をやや興奮気味に語っていたはずで、ボクの知る歴史に魔法は無かったはずで… 級友達は当たり前のように授業を受け、その知識が当たり前かのように質問していた。 その日を境にボクの常識は崩壊し、その日を境にボクの日常は終わりを告げ、その日を境にボクの世界は終わりを告げた。 そしてボクは世界に1人置き去りにされた。
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