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草木が鬱蒼と生い茂る山の中を駆け抜けていく。
無論スキップで。
今のボクはあのボルトさんすら越える!
足に少し違和感を感じ始めた頃、突然ピキッという音が体を抜ける。
「健切れたぁぁぁぁぁぁががががががががg」
調子に乗るんじゃなかったよ!
でも自然治癒力を高めればすぐ治るから、やっぱり魔法って素晴らしい!
ゆっくり全身に魔力を巡らせていく。
昨日の夜のようなミスをしないよう焦らずゆっくり慎重に。
巡らせた魔力を足に集め、配線をつなぐイメージ。
「よし、治った」
ものの数秒で治った足でまた山を駆け抜けていく。
しばらくすると視界の先に日の光が見える。
これだけ走ってやっと開けた場所につくって…
主人公ならこうぱっと行ったらたまたま辿り着くとかそういうの普通じゃないの?
フラグ的なのがさ、こうね?
近くなってきたので歩きに切り替えてゆっくり近づく。
その一角のみ木がほとんど生えて無い。
奥の方には泉、手前には大きな岩。
そして中央に佇む龍。
このフラグは要らないかな。
『ほっほー、此処にヒトが来るとは懐かしいのぅ』
しかも喋るとかもっと要らない。
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