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『ほっほー?理から外れているにも関わらず理を解する…矛盾した生き物じゃのぅ!』
だからボクを…
『ほっほー!じゃがその心意気、気に入ったぞぅ!儂の知る限りの知識を授けよう!』
人外扱いするのは気にくわないけど、コレはボクに知識をくれるらしい。
「ボクも気に入ったよ、まずは君の名前を教えて欲しいなぁ!」
先程までの軽い雰囲気とは異なり、周囲に厳かな空気が漂い始める。
これが威厳ってやつなのかね…?
『儂の名は、オルニティア
かつて裏切り者と呼ばれ
世界の破壊者と呼ばれ
化け物と呼ばれ
一つの個と出会い
守護の龍と呼ばれたモノ
ヒトの窮地を救い
幾星霜の時を生きた老いぼれじゃ!
今じゃ此処に佇む位しかすることがないしのぅ!
久方ぶりの好き出会いじゃ!儂の知りうる限りの知識を授けよう!
ほっほー!』
先程までの威厳は最後の言葉で全て無かった事のように消え去っていた。
「どうせなら最後までかっこつけようよ…」
そういってボクは何故か笑っていた。
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