鍛錬弐

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目が覚めて最初に写ったのは先程と同じ明るい空。 右を見れば沈んでいると見て取れるオルニティア。 ふいにずるっ、ずるっと言う何かを引きずる音が聞こえ、左を向く。 吹っ飛んで無くなったはずの左肩からは触手が生え、吹っ飛んでモノとなったボクの左腕を引き寄せていた。 それはボクの体に近づくと何事も無かったかのように元の位置へとハマり、その動きが止まる頃には普通に動くようになっていた。 それは足も同じだったようで、傷も無い元通りの姿を取り戻して居た。 地面に血痕すら残さずに。 「なんだ…これ…」 衝撃的な画に思わず口ずさむ。 それに気づいたオルニティアはこちらに振り向き、あの顔でどう表現したのか、私驚いてまーす!という表情をしていた。 『ほっほー!めでたいのぅ!生きておった!久しぶりに会話が出来るモノが生きておった!ほっほー!ほっほー!』 久しぶりに会話が出来る?誰でも出来る訳ではないって事かな。 「今のは君がやった訳ではないんだよね?」 素朴な疑問を口にする。 彼がやった訳ではないなら、随時治癒魔法でもかかってるのかも知れない。 『ほっほー?今のとはなんじゃ?儂に出来るのは破壊する事だけじゃ!あんな状態のモノを回復させる術は無いぞ!』 深く考えても仕方が無い。 考えて解る事でも無いし。 そしてボクは目の前の疑問から目をそらした。 木陰の瞳には気づかずに。
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