63人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
金曜日の夜、仕事が終わり家に帰ったアキは、桜田からの連絡を待っていた。
只今の時刻は十時過ぎ、八時からずっと連絡を待っているのだが、一向に携帯は鳴らない
『優一、どうしたんだろう。
会議が終わってから、別の仕事があるって言ってたけど、まだ終わらないのかな』
しびれを切らしたアキは、桜田に電話をしてみた。
だが、呼び出すだけで、桜田は電話に出ない。
次はメールをしてみる。
『優一、お疲れ様。まだ仕事終わらないの?』
メールを送信し、携帯を握りしめてアキは待つ。
一時間が過ぎても連絡はないまま。
アキは胸騒ぎがして、部屋を飛び出した。
タクシーに飛び乗り、向かうは桜田の部屋。
マンションに着き、呼び出しをするが応答はない…。
最初のコメントを投稿しよう!