急接近

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言葉に詰まった私は、ワインを飲んでごまかす。 「でも僕の勘違いなら、ごめんね」 「潤也さんは話しやすいから……。でも、それだけです」 「僕は話しにくい?」 「とんでもないです! でも、富川さんは話しやすいとか、そういう人じゃなくて……。もっと尊敬っていうか、憧れっていうか」 頭がパニックで、言葉はしどろもどろ。 自分でも何を言ってるのか、分からないくらいだ。 焦りまくりの私を見て、富川さんはクスクス笑う。
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