初めての甘い夜

9/36
前へ
/36ページ
次へ
エレベーターを出た私たちは、マンションの廊下を進む。 歩きながら、私はずっと肩を抱かれていた。 富川さんの部屋は、一番奥の角部屋。 301号室。 玄関に入り、富川さんが鍵を閉める。 そこで一度立ち止まった。 「優衣ちゃん……」 富川さんの両手が、そっと私の頬に触れた。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

76人が本棚に入れています
本棚に追加