儚い蜜月

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帰宅してシャワーを浴びながらも、心はフワフワしていた。 長年の片思いが実った感激と。 どこか現実が欠落しているような夢気分と。 脳裏には富川さんとの行為が、何度も何度もリフレインして。 身体の芯には、富川さんの感触がまだ残っている。 富川さんと会う約束時間は午後1時。 一緒に遅めのランチを食べ、映画を観たり外でゆっくりして、今夜も富川さんの部屋に泊まる――。 どのシーンを想像しても胸が高鳴り、私は恋にどっぷりとハマっていた。
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