第12話

儚い蜜月-2

愛理ちゃんが羨ましかった。

杉崎君のあんな様子なら、誰が見たって夢中なのが分かる。

愛理ちゃん本人だって、愛情を実感できる。

それに比べて私は――。

富川さんと付き合っている実感も、愛されている自信もないのだ。

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お昼はカフェのランチを一人で食べた。

午後の仕事は通常通りにこなし、夜８時。

フロアにはいつもの残業組、三人になった。