不信と不安の中で

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おそらく富川さんは、見られたことに気づいていないのだ。 愛理ちゃんも……? 二人とも自分たちの行為に夢中で、私に気づかなかったの? 午前中の仕事を何とかこなし、昼休みになった。 階段を軽やかに上がってくる足音が聴こえる。 「富川さーん。お昼に行きましょ! 今日はパスタが食べたいなぁ」 愛理ちゃんは三階に顔を出した途端、富川さんを誘った。 悪びれもせず、堂々と。
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