見たくなかった光景

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自己主張せず、富川さんの全部を受け入れていれば、もっと愛されると信じていた。 同じ職場だから、仕事の大変さも理解できる。 休日くらいのんびりしたいのも分かる。 私は富川さんを癒せる存在になりたい――。 交際を長続きさせるには、それ以外考えられなかった。 だから昨夜も富川さんの言うことを大人しく聞き、夕食後はまっすぐ帰宅したのだ。 そして今日。 富川さんは朝から忙しそうだった。
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