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潤也は腰を浮かして立ち去ろうとした。
けれど、愛理ちゃんが潤也を引き止める。
「行かないで下さい!」
潤也は戸惑った顔で、私と愛理ちゃんを交互に見つめた。
私は我慢できず、愛理ちゃんを咎める。
「どうして潤也さんを引き止めるの?」
「だって優衣さんと杉崎さんが、二人がかりで私を悪者にするから……。潤也さんもいてくれた方が、話は穏やかに進むと思ったんです」
愛理ちゃんの言葉を聞いた潤也が、再び腰を下ろした。
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