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「俺は愛理ちゃんが好きだ! 愛理ちゃんじゃなきゃダメだし、釣り合わないとか考えないでよ!」
杉崎君は強い口調で言うが、愛理ちゃんは俯いて首を振るばかり。
私は叫びたい衝動に駆られる。
――私、見たのよ! 富川さんとのキスは何なの? 富川さんを好きなの? 本当のことを話して!
愛理ちゃんを問い詰め、事実をハッキリさせたい。
私は膝の上で拳を握り締め、爆発寸前の感情と戦っていた。
「ねぇ、愛理ちゃん! 考え直してよ!」
杉崎君の大きな声が響いた。
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