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「そっか……。デカイ仕事って、大きなビル?」
「会議で発表するよ。その仕事が上手くいけば、次の仕事もどんどん舞い込むぞ」
「凄い! どんどんって、ビルがいくつもあるの? クライアントは大企業?」
「ま、それに近いな」
「わー、ヤッタね! 凄いよ! 社長も大喜びだね」
言いながら私までワクワクしていた。
頑張ってきた潤也の成功や手柄が、自分のことみたいに嬉しい。
失恋や人間不信で苦しんでいる最中、こんなにも“嬉しい”という感情を味わえるなんて、自分でも驚きだった。
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