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田中部長と富川さんの言葉を聞き、私は絶望の淵に落とされた。
二人の賛成によって、異動は決まってしまうだろう。
自分の顔が引きつるのを感じながら杉崎君を見ると、彼も明らかに動揺していた。
その動揺を察したかのように、社長の声が響く。
「じゃあ杉崎はどうだ? 愛理ちゃんが設計部に来て、一緒に頑張れるか?」
杉崎君は困った顔になり、社長やみんなも彼に注目している。
「俺は……」
私はハラハラしながら、杉崎君の発言を見守っていた。
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