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「してませんよ! 駅の改良工事と言っても、全部うちがやる訳じゃない! コンコースの壁や柱に、金属パネルを施工するだけでもいいし、うちが確実に出来る部分を、今後の話し合いで詰めていくんです!」
「だったら小宮山君はどうして最初、うちで請けるのが不安だと言ったの?」
富川さんの追及は、どこまでも冷静で理論的だった。
言葉に詰まる潤也はムッとした顔。
潤也、頑張って……!
二人の議論になった時、私は潤也を応援していた。
ごく自然な感情だった。
潤也は富川さんを見据え、自分の思いを話す。
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