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私は持っていたグラスを二人の方に伸ばす。
潤也のジョッキにカチンと合わせ、続いて夏雄君のジョッキにもそっと合わせた。
恐縮したように目を伏せる夏雄君。
まだ気にしているのかな……。
「いきなりだけどさ、まず夏雄の話を聞かせてよ」
「はい……」
夏雄君は返事をするものの、表情は硬く口は重そうだ。
私も夏雄君に声をかける。
「夏雄君、ごめんね。潤也さんには色々相談してたから、夏雄君から貰ったメールのことも話しちゃって」
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