夏雄君の気持ち

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「優衣さんと付き合ってたから迷ったんですけど……。後輩の相談に乗るだけなら、平気だと思って行きました」 「夏雄の言い分は分かるぞ。俺だって後輩にそう言われたら飲みに行くよ。彼女がいても」 潤也が堂々と言って笑顔を見せると、夏雄君もホッとした表情になった。 「相談って、仕事のことだと思ったんです。俺みたいに部署も違う方が話しやすいのかと思って。年もまぁ、あの中じゃ近い方だし」 「そこが夏雄だな。俺だったら、恋愛相談だと思っちゃうな。彼氏の悩みとかさ」 潤也の突っ込みはふざけているように見えて、夏雄君の口を滑らかにする効果があった。 「実はぶっちゃけ、潤也さんと同じことも少しだけ考えました」 「そうか。やっぱり、そうだよな」
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