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「でも、俺はほんの少しですよ。恋愛相談の可能性は低いと思ってましたから」
夏雄君は慌てて言い直しながら、言葉を続ける。
「それで仕事の後、二人で飲みに行ったんです」
私たちは料理に箸を付けるのも忘れ、夏雄君の話に聞き入っていた。
「お腹が空いた」と言っていた潤也も、今は話に夢中みたいだ。
「最初は普通に話してました。仕事のことや、あとはごく普通の世間話を」
「仕事のことはどう言ってた? 悩んでなかったか?」
潤也の質問に対し、夏雄君は否定するように首を振る。
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