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社長は麦茶を飲み、グラスをテーブルに置くと話を切り出した。
「愛理ちゃん。もう仕事には慣れた?」
「はい!」
「設計部は大変だから、営業部に戻りたいんじゃないか?」
「そんなことありません! むしろ逆にお願いしたい事があります」
愛理ちゃんは社長を前にしても、臆することなく堂々としていた。
「どんなお願いだ?」
社長は笑顔を作って問うが、愛理ちゃんを見据える目は笑っていない。
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