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「その研修が不安なんです!」
愛理ちゃんがズバッと言い放った。
一瞬その場はしんとなり、社長でさえ目を丸くしている。
田中部長が咳払いして神妙な口調で言う。
「設計部は忙しい時で、私の指導が足りないのは申し訳ないと思ってる」
「いえ、田中部長のご指導には感謝しています! 富川さんも忙しい中、熱心に教えてくれますし、先輩方の指導には凄く満足しています」
「じゃあ何が不安なの?」
尋ねる社長の声には、怒りに近い厳しさが滲み出ていた。
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