第24話

暴かれる真実-2

愛理ちゃんは社長の迫力に呑まれたのか、しばし無言になる。

緊迫した空気が流れた。

愛理ちゃんの大きな深呼吸が、隣の私にも聴こえた。

「こんなこと言うのは申し訳ないんですけど……」

先程までより小さな声で前置きをする愛理ちゃん。

だが直後、はっきりとした大きな声で告げる。

「優衣さんの作る図面が不安なんです！」

その瞬間、私は思わず目を閉じた。