107人が本棚に入れています
本棚に追加
夏雄君は目を伏せた後、私を見つめ返した。
そして、ゆっくりと神妙な口調で言う。
「……今も好きです」
潤也が感情を抑え切れず、咎めるように突っ込む。
「何でだよ? あれだけ優衣ちゃんを好きだったじゃん! それが、何でコロッと心変わりすんだよ?!」
「すいません、潤也さんには散々相談に乗ってもらったのに」
「そうだよ! 優衣ちゃんへの気持ち、どんだけ聞かされたと思ってんだよ! 夏雄が凄く真剣だったから、俺は応援したんだぞ!」
潤也の表情や口調は怒りに近い。
最初のコメントを投稿しよう!