夏雄君の気持ち-2

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「いえ、大丈夫です。潤也さんなら」 夏雄君は潤也を引き止めた。 「そうか? 無理しなくていいんだぞ」 「無理じゃないです。ほんとに」 夏雄君は大きく息を吐くと、視線を落として言う。 「一緒に飲んだ後、愛理ちゃんは俺の部屋に泊まりました。……優衣さんを裏切ったのは、そういう事です」 その場は重い沈黙に支配された。 だけど……。 衝撃的な事実なのに、私は遠い出来事のように感じていた。
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