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「いえ、大丈夫です。潤也さんなら」
夏雄君は潤也を引き止めた。
「そうか? 無理しなくていいんだぞ」
「無理じゃないです。ほんとに」
夏雄君は大きく息を吐くと、視線を落として言う。
「一緒に飲んだ後、愛理ちゃんは俺の部屋に泊まりました。……優衣さんを裏切ったのは、そういう事です」
その場は重い沈黙に支配された。
だけど……。
衝撃的な事実なのに、私は遠い出来事のように感じていた。
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