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先に口を開いたのは潤也。
「事情があったんだろ? メチャクチャ酔った愛理ちゃんを介抱したとか」
潤也は精一杯フォローするが、夏雄君はきっぱりと否定する。
「多少は酔ってたけど、俺も愛理ちゃんも意識はありました。泊まったのは、自分たちの意志です」
「夏雄が誘ったのか……?」
潤也の質問に答えられない夏雄君。
代わりに私が話し出す。
「誘ったのは愛理ちゃんよ。だって夏雄君は『裏切るつもりはなかった』って、私に言ったもの」
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