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「何なんですか? いい加減にして下さい!」
愛理ちゃんは私の手を振り解くと、思い切り走り出す。
私も負けじと後を追った。
まるで犯人と刑事のように、私たちは通りを夢中で走っていた。
住宅街を抜け、目の前には大きな公園が広がった。
公園内に入った愛理ちゃんの足は、さらに速くなる。
追いかける私は息が苦しくて、何度も立ち止まりそうになった。
それでも愛理ちゃんを捕まえたい一心で、必死に走り続けた。
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