プリンセスの涙-2

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約束の4時を15分過ぎ、私たちは落ち着かなかった。 「あと何分待つの?」 「4時半になったら電話する」 「繋がらなかったら?」 「その時は家まで行くよ。近くだし」 「そうね」 私が同意し、コーヒーカップに口を付けた時。 ドアが開き、愛理ちゃんが入って来た。 生気のない顔は、本当に病人のようだ。
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