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愛理ちゃんはキョロキョロと店内を見渡し、私たちを見つけてハッとなった。
気づいた潤也が手招きする。
だけど愛理ちゃんは、私に脅えの目を向け動こうとしない。
ドア付近で立ち止まったまま、気後れしたように固まっていた。
潤也が立ち上がり、愛理ちゃんの傍まで歩み寄る。
そして背後から押すようにして、愛理ちゃんを席まで連れてきた。
「どうして……優衣さんまで、いるんですか?」
怯えた目で私を見つめながら、愛理ちゃんが尋ねた。
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