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「みんな、優衣さんの味方なんですね」
愛理ちゃんは低い声で言った。
僻みや悲しみなど負の感情が混じった声。
潤也が怒りを抑えた口調で言い返す。
「そういう事じゃなくてさ、俺たちは愛理ちゃんの今後を考えたくて来たんだよ」
「退職します。どうせ、みんなにバレてるんでしょ? 退職しかないですよ!」
愛理ちゃんは顔を上げ、ふてぶてしく開き直ったように言い放った。
私は怒りで身体が震え、怒鳴りたい衝動と必死に戦う。
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