プリンセスの涙-2

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遊んでいた少年たちのサッカーボールが、愛理ちゃんの方に転がってきた。 ボールが足に当たり、立ち止まる愛理ちゃん。 「すいませーん!」 少年たちが愛理ちゃんに向かって叫ぶ。 そのタイミングで、私は何とか愛理ちゃんに追い付いた。 愛理ちゃんの腕をギュッと掴み、荒い呼吸を繰り返す。 「マジ、しつこい!」 愛理ちゃんは呆れた声を出すが、逃げる気力は失せたようだ。
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