プリンセスの涙-2

23/34
97人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
「一度……本音で話したいと……思ってたの……」 私は息を整えながら、必死で思いを伝えた。 「愛理ちゃんが、どうして私を嫌うのか知りたかったし……私の本音も話したかった」 「優衣さんの本音?」 愛理ちゃんが眉をひそめて聞き返す。 「そう……。退職しちゃうなら、一度くらい本音で話してもいいでしょ?」 私は掴んだ愛理ちゃんの腕を放さなかった。 考え込む顔で、じっと私を見つめる愛理ちゃん。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!