プリンセスの涙-2

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「愛理ちゃんは、潤也と会うのをオッケーしたの?」 「いや、かなり強引に約束を取りつけた。だからドタキャンの可能性もある」 「夏雄君の連絡は無視してるんでしょ? よく捉まえられたね」 「家まで行ったからな」 「そこまでしたんだ……」   「メールも電話もダメだったから、勢いで行っちゃったよ。玄関越しに数分だけ話してさ。今日の約束を決めた」 「ほんと強引。さすが優秀な営業マンね」 私は半ば嫌味のように、呆れた声で言った。
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