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「分からないです。もともと私、恋愛感情は希薄だし。本気で恋したことなんて、無いかもしれない」
「夏雄君の連絡を無視してるのは何で?」
「夏雄さんだから避けてるんじゃないです。あんな事して会社も休んでるのに、どう会話したらいいのか分からなくて……。会社の人たちからの連絡は、全部避けてるんです」
愛理ちゃんは言ったあと下を向く。
「会社に復帰したい気持ちはあるの?」
なるべく事務的に淡々と尋ねた。
「無理ですよ。あんな事しちゃったんだもん」
愛理ちゃんは下を向いたまま、泣きそうな声で言った。
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