好き
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「だってタクシーだと、すぐ着いちゃうでしょ……。今日はもう少し話したいし、一緒に歩きたいし、一緒にいたいし」 私は視線を落とし、足元を見ながら伝えた。 最後の方はゴニョゴニョとした早口。 俯いた私の頭上に、潤也の声が下りてくる。 「いいよ」 顔を上げると、目の前には潤也の笑顔。 「ありがとう。夜遅いのに、ごめんね」 「水臭いこと言うなって。行こうぜ!」
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