それから

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アパートまでの道を並んで歩く私たち。 ごく自然に、潤也の手が私の手を優しく包み込んだ。 私は思わず甘えた声を出す。 「ねぇ」 「ん?」 「明日も爆睡してたら起こして」 「いいよ。けど、俺の方が寝てたら起こしてな」 「うん」 潤也は繋いでいた手をギュッと強く握る。 夜空には細い月が凛と白く輝いていた。 【完】
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